2020年11月29日
ランランラ~ン
062ラン・ラン・ラ~ン
夫:お母さん、音楽イントロクイズ出しますよぉ。
第1問、曲名は何でしょう?
♪ランランラ~ン、ランランラ~ン?
妻:♪ランラン・ラ~ラ・ラ~ン。
簡単、ジングルベルね。
夫:ブ・ブ~~、残念でしたぁ。
正解は、♪ランランラ~ン、ランランラ~ン、
ラ・ラ・ラ・ラ・ランランラ~ン。
青い山脈でした。
妻:ちょっと、それイントロ同じじゃないのよ~。
ずるいじゃない。季節から考えれば、ジングルベルじゃな~ぃ。
夫:私たちの年齢から考えればぁ、青い山脈じゃないですかぁ。
妻:ちょっと待ってよお父さん。「私たち」でひとくくりにしないでよ。
私とお父さんは7歳も離れてるのよ。
同じ世代なんかじゃないわよ。
私が小学校に入学して「ピカピカの1年生」になった時、
お父さんは小学校卒業して、もう中学1年生よ。
きっと、すね毛や髭がボウボウだったんでしょ。
今は頭の毛が薄いけど。
夫:ちょっと待ってくださいよぉ。
「今、髪の毛が薄い」というのは余分じゃないですかぁ。
それからぁ、中1の入学の時には、髭なんか生えてませんでしたぁ。
も~ぉ、かないませんよぉ。
傷口広がらないうちに、次行きますよぉ。
第2問、超イントロクイズ、次の歌いだしを続けてください。
問題、♪も~ぉ ?
妻:♪い~くつ寝ると、お正月~。
夫:ブ・ブ~~、またまた残念でしたぁ。
正解は、♪も~ぉ そろそろ書こう~ 年賀状~。でした。
妻:もう、や~めた。全然面白くない。
それって、私が言わないほうの答えが、正解になるんでしょ?
ずるいじゃない。
夫:ピンポ~ン、正解。
2020年11月20日
扇風機
扇風機
妻:お父さん、扇風機しまって。
夫:やっと扇風機しまう気になったんですか、もう11月ですよぉ。
妻:あ~ら、お父さんの手間、省いてあげてるのよ。
扇風機しまったついでにヒーター出せばいいんだから。
夫:だって、まだ11月ですよ。
ヒーターは早いでしょ。
妻:ヒーター出さなけりゃ、どこに扇風機しまうのよ。
そんな場所無いでしょ、我が家には。
夫:確かにそうですけど、場所を作ろうと思えば作れますよ。
押し入れに入ってるお母さんの衣装ケース2つ、
処分すればいいんですよ。
妻:だめよ~、まだ着るかもしれないんだから。
夫:だって、最近着たとこ見たことないですよ。
妻:だから、最近着てないだけですよ。
だけど、また着るかもしれないでしょ。
夫:でも、最近フト、
妻:フト 何よ? フト何?
フト何だか、はっきり言いなさいよ、はっきり。
夫:いや・いや・いや・いや、最近、フト思うんですがぁ
体形変わってきてるから、もうムリじゃないですかぁ。
処分しなさいよぉ。
妻:でも高かったんだから、そう簡単には処分できないわよ。
もったいないじゃない。
夫:えっ、『しまむら』って、高い服も売ってるんですかぁ。
妻:実はねえ、あれ、お友達と買いに行った服だから、
なんか『しまむら』じゃなかったような気がするのよ。
夫:へ~ぇ、そうなんだ。
だけど、私の服買う時は、いつも『しまむら』ですよねえ。
妻:そうですよ。だけどお父さん、「安くて良いのがあった」って、
喜んでるじゃない。
夫:確かにそうですけど、なんかずるくないですかぁ。
妻:何言ってるのよ。
小さなこと気にしてたら、将来大物にはなれませんよ。
夫:将来ねぇ、いつの将来ですかねぇ?
もう私はアラ還ですよぉ。アラ還の将来って、何歳なんでしょうねぇ?
妻:明日死ぬわけじゃないんだから、将来はあるでしょうよお。
それから、もともと、私が高い服を着るのは、お父さんのためなのよ。
夫:なんでお母さんが高い服を着るのが私のためになるんですかぁ?
妻:だって、そうでしょうよ。
お父さんが『しまむら』着て、私が高くて良いお洋服を着て
いっしょに歩いてたら、
見た人はどう思うのか分かる。
夫:さあ、どう思うんでしょう。
妻:だから、
「まあ、あのご夫婦、ご主人は普通のお洋服なのに、
奥様に素敵なお洋服を着せてあげて、
きっと、優しいご主人なのねぇ。立派ねえ。」
って、思うでしょう。
夫:そんなもんですかねぇ。
妻:そうよ、そうに決まってるわ。
ところが逆によ、
お父さんが高い服着て私がみすぼらしい恰好しててごらんなさい。
今度は見た人はどう思うのかしら?
夫:さあ~。
妻:だから、こう思うわよ。
「まあ、あのご夫婦、
不細工なご主人は不釣り合いな高そうな服着てるけど、
全然似合ってないじゃない。
そのくせ奥様にはみすぼらしいお洋服着せて。
若くて美人の奥様がお気の毒だわ。
なんてひどいご主人かしら。」ってなるわけよ。
お父さん、そんな目で見られていいわけ?
夫:それはいやですけど、世間一般はそんな目で見てるんですかねえ。
なんか違うような気がするんですけど。
私は・・・。
妻:お父さん、お父さんの考えはいいのよ。
世間一般がお父さんと同じように考えてると思うのは、
自己本位、とか、自己中心的って言うんじゃない。
私はお父さん自身じゃないから、自己中にならず、
世間一般の目で見れるわけ。
ね、そうでしょ。
夫:確かにお母さんは私じゃないですけど。
だけど、なにがきっかけでこんな話してるんでしょうねぇ。
妻:そんなこと考えなくていいのよ。
とにかく、扇風機しまってヒーター出しといてくださいね。
夫:あっ、そうだったぁ。
2020年11月18日
肩揉んで
肩揉んで
妻:ねえ、お父さん。肩凝ったから、揉んでくれる。お願い。
夫:「お願い」と言う割には、命令口調ですねぇ。
妻:当たり前じゃない。誰のせいで肩が凝ったと思ってるのよ。
夫:誰のせいですかぁ?
妻:決まってるじゃない、お父さんのせいよ。
夫:何で私のせいなんですかぁ?
妻:だから、お父さんが、「お母さんが作った餃子が食べたい」とか、
「靴下の穴縫って」とか、「ワイシャツにアイロンかけて」とか、
次から次に仕事を言いつけるからよ。
自分でできることだってあるでしょ。
夫:だって、お母さんの方が上手だからですよぉ。
妻:それはそうですけど、お父さんも練習しなさいよ。
夫:分かりましたよぉ。だけどぉ、お母さんの肩こりの本当の原因は、
そうやって、インターネットやり過ぎてることじゃないですかぁ?
妻:「インターネットのやり過ぎ」ってなによ。
いま、シロノワール(猫)ちゃんの ウマちゃん注文してるのよ。
猫砂やオシッコシートも買わなくちゃいけないし、
この前お父さんが食べたサバ缶も、
インターネットで注文してあげたのよ。
「おいしい、おいしい」て、食べてたじゃない。
夫:ああ、あれねぇ。
近くのスパーで売ってるのより、確かにおいしかったですねぇ。
妻:だから、お父さんのためなのよ。
夫:でも、洋服の箱も来ているようですけどぉ。
妻:それもお父さんのためよ。
最近、コロナの関係もあるし、
ショッピングモールまで車に乗せてって言う回数減ったでしょ。
その分逆に、お父さんの自由時間増えたってことじゃない。
夫:確かにそうですけどぉ。
妻:何言ってるのよ。そんなグチ言ってる暇があったら、早く肩揉んで。
夫:分かりましたよぉ。
これでどうですかぁ?
妻:あ~ぁ、気持ちいい。
夫:だけど、私なんか、肩凝ったことないんですけどねぇ。
妻:そうねえ。他の人の2倍くらいの大きな頭してるのにねえ。
夫:そんなに大きくはないでしょぉ。
せいぜい、1.8倍くらいですよぉ。
妻:それにしても、重たくないんですかねえ?
夫:そうですねぇ。
妻:あっ、分かった。脳みそが詰まってないから、軽いのね。
夫:確かにそうかもしれませんけど、
10年前には、『IQ84』だったんですよぉ。
妻:何よそれ?10年前って。じゃあ、今はどうなのよ?
夫:だから、今は、『一人称 単数』ですよぉ。
妻:何それ?お父さん、ハルキストなの?
夫:そうですよぉ。
春樹と言えば、もちろん、後宮春樹。
氏家真知子と東京大空襲の時に、
銀座の数寄屋橋の上で会うんですよ。
しかし、名前を聞かずに・・。
妻:『君の名は』ね。
夫:ひょっとして、村上春樹の春樹って、
後宮春樹から取ったんじゃないでしょうかねぇ?
妻:そんなはずないわよ。だって、村上春樹が生まれたのは1949年。
『君の名は』がラジオで放送されたのは、1952年のはずよ。
夫:さすが、リアルタイムでラジオ放送聞いてた人は、
良く知ってますねぇ。
妻:生まれていません。人を何歳だと思っているのよ?
夫:あっ、そうだ。村上春樹が先に生まれていたのなら、
自分の名前の春樹を主人公の名前にして
シナリオ書いたのかもしれませんよぉ。
妻:アホらしい。1952年には、村上春樹は3歳よ。
3歳の子供にそんなシナリオ書けるわけないじゃない。
夫:それもそうだなぁ。
じゃあ、後宮春樹と、村上春樹はどうゆう関係なんでしょうねぇ?
妻:ちょっと、お父さんの話に付き合ってたら、
肩凝りがよけいひどくなっちゃったじゃない。
肩揉み、最初からやり直してちょうだい。
夫:ハイハイ、カタモミ春樹ね。
2020年11月16日
お母さんは世界一
お母さんは世界一
妻:ねえ、お父さん。ちょっと、お買い物に行ってくれる?
夫:一緒に行きましょうよぉ。
妻:だめだめ、用事があるの。お買い物上手のお父さん、お願いしますよ。
夫:もう、愛するお母さんのためなら、頑張って行ってきますかねぇ。
妻:じゃあ、ちょっと、メモして。
夫:はい、分かりましたぁ。
妻:じゃあ、まず、丸福の餃子2人前ね。
夫:いいなあ、今晩のおかずは、丸福の餃子ですかぁ。
あそこの餃子は世界で2番目に美味しいからなぁ。
妻:おかしなこと言うわねえ。
じゃあ、世界で1番おいしい餃子は、どこのかしら?
夫:もちろん、お母さんが作る餃子ですよぉ。
妻:そお、うれしいこと言ってくれるわねえ。
それじゃあ、丸福の餃子やめて、ひき肉と餃子の皮買って来てよ。
夫:あっ、ちょっと待ってくださいぃ。
そうだ、たまには、世界で2番目に美味しい餃子もいいかなぁ。
ねっ、お母さん。
妻:そうねえ。それじゃあ、お父さんのご意見を参考にして、
今日はやっぱり丸福の餃子お願いね。
夫:やった~。で、ほかには?お母さん。
妻:食後のデザートで、モンテローザのロールケーキ買って来て。
夫:やった~。
あそこのロールケーキは、世界で2番目に美味しいですからねぇ。
妻:それじゃあ、世界で1番はどこかしら。
私はロールケーキ作ったことないわよ。
夫:もちろんモンテローザのロールケーキは、
世界で2番目に美味しいんですけど、
お母さんが入れてくれるコーヒーといっしょだと、
世界で1番美味しくなるんですよぉ。
妻:まあ、うまいこと言って。それじゃあ、コーヒー入れてあげますよ。
そらから、スーパーかね正に寄って、
明日のお味噌汁の具の大根買って来て。
夫: はい、かね正で大根ね。
あそこの大根は、世界で2番目に立派なんですよぉ。
妻:そうですよねえ。
世界で1番立派な大根は、もちろん私の足ですものねえ。
夫:ええっ、何で先に分かちゃうんですかぁ?
妻:分かるわよ、お父さんの考えることぐらい。
夫:も~ぉ。ほかに買う物はぁ?
妻:それだけですよ、お願いしますね。
夫:ところでお母さん、今日はお母さんの買い物のお手伝いですから、
お母さんの車に乗って行っていいですかねぇ?
妻:ええ、どうぞ。
夫:有難うございます。お母さんの車って、この前にも運転しましたけど、
世界で2番目に乗り心地が良い車なんですよねぇ。
妻:へ~~え、そうなの。
じゃあ、世界で1番乗り心地が良い車は何よ?
夫:もちろん、お母さんの『口車』ですよぉ。